賃貸の壁紙が剥がれたら?対処法と費用負担をクロス屋が解説
賃貸で壁紙が少し剥がれているのを見つけると、「自分で直した方がいい?」「退去時に請求される?」と不安になりますよね。
結論からいうと、壁紙が剥がれたからといって、必ず部屋全体を張り替えるわけではありません。
ただし、剥がれた原因や状態によっては、自分でボンドを付けたり、そのまま放置したりすることで話がややこしくなることもあります。
この記事では、賃貸の壁紙が剥がれたときに確認したいことと、まずやるべきことをクロス屋目線でまとめます。
壁紙が剥がれても、必ず張り替えではない
壁紙の剥がれには、端が少し浮いているだけのものから、下地のボードまで見えているものまであります。
たとえば壁紙のつなぎ目が少し開いた、端が浮いたという程度なら、部分的な補修で済むこともあります。
反対に、物をぶつけて破れた、ペットが引っかいた、水にぬれて大きく浮いた場合は、補修の範囲が広くなる可能性があります。
大事なのは「剥がれているか」だけではなく、なぜ剥がれたのか・どこまで傷んでいるのかです。
ひび割れやつなぎ目のすき間が原因に見える場合は、こちらも参考にしてください。
賃貸の壁紙にひび割れ・すき間ができたら?原因と退去費用をクロス屋が解説
賃貸の壁紙が剥がれる主な原因
経年劣化や施工後の動き
住んでいる年数が長くなると、壁紙の端やつなぎ目が少し浮いてくることがあります。
建物は季節によってわずかに動きますし、湿気や乾燥の影響も受けます。壁紙自体のノリが弱くなって、端だけめくれることもあります。
こういうケースは、借主がわざと傷つけたわけではないので、まずは写真を撮って管理会社に相談するのが安心です。
家具や物が当たった
ソファや棚を動かしたときにこすった、掃除機をぶつけた、子どもがおもちゃを当てたなど、外から力がかかって剥がれることもあります。
小さい傷でも、剥がれた部分を引っ張ると一気に広がることがあるので注意です。
湿気・結露・水ぬれ
窓まわりや洗面所、キッチン付近は湿気の影響を受けやすいです。
結露をそのままにしていたり、水がかかった状態が続いたりすると、壁紙が浮いたり、カビが出たりすることがあります。
カビが出ている場合は、先に掃除と原因確認が必要です。
自分でボンドやテープを付ける前に、まず写真を撮る
剥がれを見ると、ホームセンターのボンドや両面テープで直したくなるかもしれません。
でも賃貸では、先に自分で触らない方がいいケースもあります。
合っていないボンドを使うと、壁紙の表面に染みが出たり、周りが硬くなったりします。両面テープも、はがす時に壁紙ごと持っていくことがあります。
剥がれたときにやることは3つ
1.剥がれた場所を写真に残す
近くから1枚、壁全体が分かるように1枚撮っておくのがおすすめです。
いつ気づいたかも、スマホのメモに残しておくと後で説明しやすいです。
2.広がらないように触らない
めくれた部分を引っ張ったり、何度も押さえたりしない方がいいです。
家具が当たりそうな場所なら、いったん少し離しておきましょう。
3.管理会社へ写真付きで連絡する
連絡するときは、こんな感じで大丈夫です。
最初から「自分で直します」と決めず、管理会社の指示を聞いてから動く方が安心です。
退去時に費用負担が発生しやすいケース
壁紙の剥がれがあっても、必ず借主負担になるとは限りません。
ただし、次のような場合は費用を負担する可能性があります。
- 物をぶつけて大きく破れた
- ペットが引っかいた・かじった
- 子どもの落書きや故意の傷がある
- 結露や水ぬれを放置して、カビや剥がれが広がった
- 自分で補修して状態を悪化させた
一方で、普通に生活していて出てきた浮きや、建物・壁紙の経年劣化が原因と考えられる場合は、借主が全額負担するとは限りません。
壁紙の年数によって、負担の考え方は変わる
借主の不注意で傷が付いた場合でも、壁紙を貼ってから何年経っているか、下地まで補修が必要かで、負担の内容は変わります。
クロスは6年で残存価値1円という考え方があり、新品の張り替え費用をそのまま全額請求されるとは限りません。
小さいめくれなら、そのままでいい場合もある?
管理会社へ写真を送って、「そのままで大丈夫です」と言われるケースもあります。
ただし、自分の判断だけで「小さいから大丈夫」と決めるより、一度写真を送って確認した方が後で安心です。
管理会社から触らなくていいと言われたなら、そのままで大丈夫です。
まとめ:壁紙が剥がれたら、慌てて直さず写真と確認から
- 剥がれが小さくても、原因によって対応は変わる
- 経年劣化なら、借主負担にならない場合もある
- 物をぶつけた・水ぬれを放置した場合は注意
- 写真を撮って、管理会社へ早めに確認する
賃貸の場合は、勝手に直すより先に管理会社へ確認するのが一番です。
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。実際の費用負担は、契約内容・剥がれた原因・物件の状況によって変わります。