賃貸の壁紙に子どもが落書き!消し方と退去費用をクロス屋が解説
賃貸の壁紙に子どもが落書きしてしまうと、「消せる?」「退去費用は高い?」と焦りますよね。
結論からいうと、壁紙の種類や落書きした道具によっては目立ちにくくできる場合があります。ただし、強くこすったり洗剤を使いすぎたりすると、壁紙の表面を傷めてかえって目立つこともあります。
この記事では、賃貸の壁紙に子どもが落書きしたときの対処法と、退去費用の考え方をクロス屋目線で解説します。

賃貸の壁紙に落書きしたら、まずやること
落書きを見つけたら、最初にやるべきなのは「すぐ消そうとしてゴシゴシこすらないこと」です。
クロスは表面に薄いフィルム層があるものも多く、強くこするとツヤが変わったり、毛羽立ったりすることがあります。落書き自体は薄くなっても、こすった跡だけが残るケースもあります。
写真を撮っておく
まずは壁全体と落書き部分をスマホで撮影しておきましょう。
退去時に費用の話になったとき、「いつ・どの程度の状態だったか」を説明しやすくなります。すでに掃除を試した場合も、作業前後の写真があると安心です。
何で書いたかを確認する
落書きに使ったものによって、対処法は変わります。
- 水性ペン・水性クレヨン
- 油性ペン
- クレヨン
- 色鉛筆
- ボールペン
特に油性ペンやクレヨンは壁紙に色が入り込みやすく、完全に消えないこともあります。
自分でできる落書きの消し方

1.乾いたやわらかい布で軽く拭く
まずは乾いたマイクロファイバークロスや、やわらかい布で軽く拭いてみます。
色鉛筆など、壁紙の表面に乗っているだけの汚れなら、これだけで薄くなることがあります。
2.水拭きしてみる
水性の落書きなら、かたく絞った布で軽くたたくように拭くと薄くなる場合があります。
壁紙に直接水をかけず、必ず布に水を含ませてから使ってください。水分が壁紙の継ぎ目に入ると、めくれや浮きの原因になります。
3.薄めた中性洗剤を少量だけ使う
水拭きで落ちない場合は、中性洗剤をかなり薄め、布に少しだけ含ませて試します。
いきなり目立つ場所で試さず、家具の裏や壁の端など、目立たない場所で変色やツヤの変化がないか確認してからにしましょう。
除光液・漂白剤・メラミンスポンジは基本的に避ける
強い洗剤やメラミンスポンジは、壁紙の表面を傷めるリスクがあります。
落書きよりも、白く変色した跡やツヤのムラのほうが目立つことは珍しくありません。難しそうなら、無理に落とさず管理会社や大家さんへ相談しましょう。
管理会社・大家さんにはいつ連絡する?
落書きが広範囲にある、油性ペンで濃く残っている、壁紙が傷んでしまった場合は、早めに管理会社か大家さんへ連絡しましょう。
退去直前まで黙っているより、「子どもが落書きしてしまい、こういう状態です」と早めに相談したほうが話を進めやすいことがあります。
連絡するときは写真を添えて、「自分で掃除してよいか」「補修が必要か」を確認するとスムーズです。
退去費用は請求される?

子どもの落書きで壁紙の張り替えが必要になった場合、費用を負担する可能性はあります。ただし、「壁一面を全部新品にする費用」がそのまま請求されるとは限りません。
退去費用は、落書きの範囲、壁紙の使用年数、契約内容、管理会社の判断などで変わります。
- 落書きが一部だけか、広範囲か
- 部分補修で対応できるか
- 同じ壁紙が廃番になっていないか
- 入居してから何年たっているか
- 契約書に特約があるか
壁紙は年数が経つほど価値が下がる考え方があるため、新品分をすべて借主が負担するとは限りません。
退去立ち会いで書類へサインする前に確認したいことは、こちらも参考になります。
張り替えが必要になったときの考え方
落書きが消えず、部分補修も難しい場合は壁紙の張り替えになります。
ただし壁紙は、同じ品番が廃番になっていたり、経年変化で周囲と色が合わなかったりすることがあります。その場合は一面単位で張り替えることもあります。
壁紙の穴やめくれなど、ほかの補修費用が気になる場合は、こちらもあわせてどうぞ。
まとめ:無理に消さず、まず状態を見極めよう
- 強くこすらない
- まずは写真を撮る
- 水拭き・薄めた中性洗剤は目立たない場所で試す
- 油性ペンや広範囲の落書きは早めに相談する
- 退去費用は、落書きの範囲・使用年数・契約内容で変わる
子どもの落書きはよくあることですが、壁紙を傷めてしまうと補修範囲が広がることがあります。焦って強い洗剤を使うより、落書きの種類と壁紙の状態を見て、難しそうなら早めに相談するのが一番です。
※実際の費用負担は、賃貸借契約書の内容や壁紙の状態、管理会社・大家さんの判断によって異なります。