賃貸の壁紙にペットのひっかき傷!退去費用と自分で直す前の対処をクロス屋が解説
「猫が壁紙をガリガリしてしまった…」
「退去するとき、どれくらい請求されるんだろう?」
賃貸でペットを飼っていると、壁紙のひっかき傷や爪とぎ跡が気になる人は多いと思います。
ペットがつけた傷は借主負担になる可能性がありますが、傷の範囲・入居年数・契約内容によって、実際の負担は変わります。
この記事では、クロス屋目線で自分で直す前に確認したいこと・退去費用の考え方・傷を広げないための対処をまとめます。

まずは傷の状態を写真で残す
傷を見つけたら、最初にやるのは写真撮影です。
壁全体が分かる引きの写真と、傷の深さや範囲が分かる近くの写真を両方残しておくと、管理会社へ相談するときや退去立ち会いのときに説明しやすくなります。
- 傷がある壁全体を撮る
- 爪とぎ跡や破れを近くから撮る
- 複数箇所あるなら、それぞれ残す
- 気になるなら撮影日が分かる状態で保管する
ひっかき傷は「表面だけ」か「下地まで」かで変わる
壁紙の傷は、表面が少しこすれただけのものから、クロスが破れて下地が見えそうなものまであります。
浅い傷なら目立ちにくくする補修ができる場合もありますが、破れが大きい・クロスがめくれている・ボードまで傷んでいる場合は、無理に触るほど直しにくくなることがあります。

賃貸の壁紙を自分で直す前に注意したいこと
「退去費用を抑えたいから自分で直したい」と思うかもしれません。
ただ、賃貸の壁紙は同じ品番が残っていないことも多く、補修した部分だけ色や柄が浮いてしまうことがあります。古いクロスは日焼けや黄ばみで色が変わっているため、新しいクロスを貼っても周りと合わないケースもあります。
補修剤・シール・コーキングなどで目立たなくしようとして、かえって傷の範囲が広がることもあるので注意が必要です。
傷が浅く、補修する場合でも、まずは管理会社や大家さんに相談してから進める方が安心です。
ペット可物件でも、退去費用がかからないわけではない
ペット可の物件なら傷があっても大丈夫、というわけではありません。
ペット可の条件や、退去時のクリーニング費用・修繕費用について、契約書に特約が書かれている場合があります。壁紙の傷だけでなく、においの残り方や傷の広がり方によって、対応が変わることもあります。

退去費用は何で変わる?
壁紙のひっかき傷で費用が発生する場合は、主に次のようなポイントで変わります。
- 傷が一部だけか、壁一面に広がっているか
- クロスの張り替えだけで済むか、下地補修も必要か
- 入居してからの年数
- ペットに関する特約があるか
- 傷だけでなく、におい・汚れも残っているか
請求書が出たときは、何の工事にいくらかかっているのかを確認しましょう。よく分からないまま、退去立ち会いでその場でサインする必要はありません。
退去費用の考え方は、こちらの記事も参考にしてください。
ペットのひっかき傷を広げないためにできること
同じ場所で何度も爪とぎをしているなら、傷が広がる前に対策した方がいいです。
- 爪とぎ器を傷がある場所の近くに置く
- 壁の前に保護板や家具を置く
- 定期的に爪のケアをする
- 傷が増えてきたら早めに写真を残す
ペットが快適に暮らせることも大事ですが、壁紙の傷を放置しすぎると、後から直す範囲が大きくなりやすいです。
まとめ|焦ってDIYせず、写真と契約書を確認しよう
賃貸の壁紙にペットのひっかき傷ができたときは、まず傷の状態を写真で残し、契約書のペット特約を確認することが大切です。
軽い傷でも、自己流の補修で目立ってしまうことがあります。迷ったときは、すぐに隠そうとせず、管理会社へ相談したうえで進めましょう。
壁紙の穴や剥がれについては、こちらも参考にしてください。