賃貸の入居時チェックは必須|壁紙・床の傷を記録して退去トラブルを防ぐ
賃貸へ入居するとき、管理会社から「室内の状況を書いてください」という確認用紙をもらうことがあります。
正直、引っ越し直後は荷ほどきや手続きで忙しいので、細かい傷まで書くのは面倒に感じますよね。
でも、この確認を適当に済ませると、前からあった壁紙の傷や床のへこみまで、退去時に自分が付けたものとして見られる可能性があります。
クロス屋として13年現場を見てきて思うのは、入居時の確認は本当に大事ということです。
結論|入居時の確認用紙は、細かく書いて絶対に出す
確認用紙をもらったら、壁紙・床・キッチン・水回りなどを部屋ごとに見て、傷や汚れを細かく書いておきましょう。
「これくらいなら大丈夫か」と思う小さな画鋲穴、壁紙のつなぎ目、端の浮き、床の傷も、退去時には話題になることがあります。
前の人が退去したあとでも、壁紙や床を全部新しくしているとは限りません。前からある傷でも、記録がなければ「いつ付いた傷か」の説明が難しくなります。

入居時に確認しておきたい場所
壁紙・クロス
- 壁紙の傷・破れ・汚れ
- 画鋲やピンの穴
- 壁紙のつなぎ目が開いている場所
- 端が浮いている・剥がれている場所
- 窓まわりのカビ・結露跡
- 家具跡や日焼け跡
壁紙は白っぽいと傷や汚れが見つけにくいので、明るい時間帯に部屋を見ておくのがおすすめです。
つなぎ目が見えている、少し浮いている程度でも、写真を撮って確認用紙に書いておきましょう。

床・フローリング
- へこみ・えぐれ・ひっかき傷
- 家具を引きずったような傷
- 変色・シミ・ワックスのムラ
- 床鳴りや浮いている場所
床の傷は、引っ越し作業や家具の移動で付いたように見えやすいです。前からある傷は、近くから1枚、部屋全体が分かるように1枚撮っておきましょう。
キッチン・洗面所・浴室などの水回り
- シンク・コンロまわりの傷やサビ
- 扉や収納内の傷・汚れ
- 洗面台・浴室のヒビや変色
- 水漏れ跡・カビ・コーキングの切れ
- 換気扇や排水の状態
水回りは汚れや傷みが出やすい場所です。気になるところがあれば、細かくても書いておきましょう。
確認用紙には「細かすぎるかな」くらいで書く
確認用紙には、次のように短く具体的に書けば大丈夫です。
・寝室の壁に画鋲穴3か所あり
・玄関横の床に長さ10cmほどの傷あり
・キッチン収納の扉に小さなへこみあり
・洗面所の壁紙に浮き・汚れあり
「傷あり」だけよりも、どの部屋のどこに、どんな状態かまで書いておく方が後から確認しやすくなります。

写真と動画も一緒に残しておく
用紙に書くだけでなく、スマホで写真も残しておきましょう。
- 傷のアップ写真
- 傷がある場所が分かる引きの写真
- 部屋全体をゆっくり撮った動画
- キッチン・浴室・洗面所・トイレの全体写真
写真は削除せず、退去が終わるまでは残しておくのがおすすめです。
入居時の傷や汚れ、設備の状態を確認して、写真やメモで記録を残しておくと、退去時の説明がしやすくなります。
確認用紙がない・提出期限を過ぎた場合は?
確認用紙をもらっていない場合や、引っ越し作業で出し忘れてしまった場合でも、管理会社へ連絡して大丈夫です。
写真を添えて、「入居時に確認した傷について記録を残したいです」と伝えてみましょう。
退去時に役立つ入居時の記録
退去時に請求書が来たとき、入居時の確認用紙や写真があると、前からあった傷かどうかを説明しやすくなります。
特に壁紙の穴・剥がれ・ひび割れ、床の傷は、入居時の記録があるかどうかで話が変わることがあります。
退去費用の考え方は、こちらもあわせて見てみてください。
賃貸の退去立ち会いはすぐサインして大丈夫?クロス屋が注意点を解説
まとめ|入居時の確認は、退去時の自分を助ける
- 壁紙の傷・穴・つなぎ目・剥がれは細かく確認する
- 床、キッチン、水回りも部屋ごとに見る
- 確認用紙には場所と状態を具体的に書く
- 写真と動画も残しておく
- 確認用紙がない場合も、管理会社へ連絡して記録を残す
入居直後は面倒に感じますが、この確認をしておくと退去時のトラブルをかなり防ぎやすくなります。
「前からあった傷」を自分の負担にしないためにも、入居時の確認は絶対にやっておきましょう。
※この記事は一般的な情報です。実際の取り扱いは契約内容や物件の状態によって異なります。確認用紙の提出方法や期限は管理会社へ確認してください。